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生活者の潜在的な関心を可視化する、SmartNewsの「記事閲読データ」とは?

こんにちは、スマートニュースでユーザーインサイトを分析し広告主や代理店へのコンサルティングを担当しているIndustry Analystの河村麻里子と申します。前回まで、SmartNewsの「Ads ソリューション」の特性についてお伝えしてまいりましたが、今回はSmartNewsの提供するもう一つの価値「データソリューション」についてご紹介させていただきます。

 みなさん、SmartNewsに掲載されるコンテンツがどのように選ばれているかご存知でしょうか?3000以上の提携媒体から毎日提供される膨大な記事情報を、「Personalized Discovery」というコンセプトのアルゴリズムでお届けしています。SmartNewsは、一人ひとりの好みにぴったりの記事だけでなく、一人ひとりの興味関心を広げる「発見」につながる記事を届けることで、ユーザーのみなさんの情報摂取意欲が増進しさらなる記事閲覧につながることを目指しているのです。

SmartNewsの提供価値

 そんなSmartNewsのデータの大きな特徴は、潜在的なユーザーの関心を捉えることができる点です。SmartNewsのアプリを立ち上げる際、ユーザーは明確な目的は持っておらず「何か新しい情報がないかな」と何気ない気持ちで閲覧しています。まさに書店での立ち読みと同じ感覚です。すでにユーザーの中で「これについて知りたい」と固まった欲求を行動に移す検索とは対照的に、ユーザー自身も気付いていない潜在的な関心が無意識にザッピングする閲覧データにも現れることになります。こうした真っ白な「無意識」な状態での関心の種類やボリュームや深さを可視化することで、マーケティングにおいて0次分析のデータ活用をご提案できるのがSmartNewsの「データソリューション」です。

 では「潜在的な関心」を読み解くためのデータとは具体的にどのようなものか見ていきましょう。

SmartNewsが持つ「無意識下における関心データ」

 データは大きく2種類あります。
まず1つ目は「発信情報データ」です。特定の商品やサービスに対する配信記事のボリュームや、その記事がどのようにメディアに取り上げられているのかというデータになります。2つ目は「閲読データ」です。配信された各テーマの記事がどのような属性の人たちにどの程度見られているのかがわかります。各テーマの記事のPVは関心の量、滞在時間は関心の深さを測る指針といえます。

 これらのデータを掛け合わせることで、生活者の中で特定のテーマや商品、サービスが現在どのように受け止められているかを分析することができます。例えば最近急に記事量やPVが増えたテーマがあれば、世の中で話題化する前のトレンドの兆しをキャッチすることができます。さらに、特定の商品・サービスで語られる文脈や閲覧者の属性を分析することで、その商品・サービスのどういう点がどのような人たちに評価されているのかというペルソナ理解を進めることも可能です。

 SmartNewsではこのようなデータをもとに、検索や購買といった行動に行き着く一歩手前の潜在的な関心を把握する0次分析を行い、トレンドやペルソナ理解を進めるための出稿前のマーケティングプランの作成からご協力させていただいております。

 次回は、実際にこのSmartNewsのデータを活用し、新型コロナウィルス感染拡大の初期と現在での生活者の関心の変化を分析したいと思います。